官能品質

この言葉は最近私が気に入っている言葉です。

私の造語です。

といっても、借用に近いものですが・・・・。

ある車のインプレッションを見ていて「官能性能」という言葉がでてきました。

官能的な性能とはなんでしょうか?

一般的に使われる言葉ではないと思います。

車は欧米で生まれたものであり、日本車が外車を越えたとか超えないという

議論が車好きの間では話題に上ります。

車における性能とは、馬力、燃費、故障しない。など「数値化」可能なもので客観的に見ることができる

ものです。

日本車はどれをとっても、海外の車に劣ることはないでしょう。むしろ優れています。

馬力に関しては政府の規制により制限されていましたが

それも撤廃され、欧米の車並になるのは時間の問題です。

それら数値をもってしても、優れた日本車がまだ追いつけないといわれるものは何か?

そこで出てくるのが「官能性能」です。

どれだけ官能的かどうか、ということです。

ハンドルをきった時の手ごたえ、わだちを越えたときの体に感じるもの、

ドアを開けて閉めた時の音、室内に漏れるエンジンの音、

それらが人間の五感に与える情感の性能を官能性能とその記者は表現していました。

欧米の車、特にヨーロッパの車はその官能に訴える演出がうまいと思います。

ドアの閉まる音まで演出する人が居るそうです。

日本車も随分と近くはなりましたが、どうしても超えられないような気がします。

難しいのは官能的というのは主観的であって、誰でもがそう感じるとは限らないという点です。

どの基準に合わせるのか、それを判断するのはどのようにするのか?

前述の数値化できるものであれば、誰でもが判断できますが、官能的を数値化するのは

難しい。

誰かが判断していかなければなりません。

それを判断する仕組み作りが日本の企業の生産プロセスに於いては欠如しているのかと思います。

官能的な品質という目に見えないもの訴えるだけでは売上げが上がるとは限りませんし、

誰が官能的と評価してくれるとも限らない。

一部の者だけに向けた生産の仕組みは非常に効率が悪い、そう考えるとまず、静か、安全、壊れない。

安定。それらを技術で克服する。

これらの面においては日本企業は卓越した仕組みを持っているのではないでしょうか。

だからこそ、世界的に評価されているのだと思います。

ただ、注意したいのは日本企業の車が世界で評価されているのは、この官能性能ではなく

性能であるという点です。

官能性能よりも、いわゆる普通の性能を重視するという人は世界には沢山居るという証拠です。

大衆に受け入れられる為には官能性能よりも、性能を重視する。

それは成功であったと思います。

官能性能を求める車好きの人たちにとっては、日本車が魅力的に見えないのはそういう

日本企業の戦略的なものであるからでしょう。

逆に外国企業が日本企業に勝つためには、技術やコストではなく、この官能に訴えるもの作りに磨きを

かけていかなければ日本企業に席巻されてしまうような気がします。


車だけではなく、身近なモノにおいてもデザインや蝕感など官能に訴えるモノ、そういう品が

機能だけでは説明つかない、官能品質であると思います。

官能品質の高い品をご紹介していきたいと思います。


2006/01/09







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