情動と技術
高級オーディオメーカーの危機、そんな見出しの記事を新聞で見ました。

オーディオマニアであった私は、懐かしい名前の会社が吸収、あるいは民事再生手続きなど、
消えていくことに寂しさを覚えるとともに、時代背景を考えさせられました。

音響メーカーは良い音を追求し、各社技術を争いながら、家電メーカーとは一線を画し
一時代を築きあげました。

しかし、デジタル化の波は各社の技術の差の壁をなくし、また低廉な中国などの
生産を可能としたため、独自性、優位性が認められなくなったのでしょうか。

技術はデジタル化の現在においても、より高音質を実現できるテクノロジーによって
日々進歩していると思われます。しかし、それはあくまで数字上であり、
また、特殊な者の間のことであり、実際耳で聞く我々の限度を超えてしまっている
というのが現状ではないでしょうか?。

例えば、SN比、あるいはワウフラッターなど、いかに原音に近づけるかという判断材料の
数値は、オーディオの優劣を断する一つの基準でした。
今デジタル化の状況ではそれらの数値は、測定しても人間の知覚範疇を超えてしまっているものです。
廉価なオーディオでも、昔の高級機よりもいい数字ではないでしょうか、
人間の知覚範囲を超えた技術をアピールしても人間の耳が判断できない技術では
ある一部のマニアを除けば、廉価な技術でも構わないと思い始めたのでしょう。

なぜなら、我々は音楽を聞く道具を買ったのであって、道具そのものに興味があるわけでは
ないからです。
道具そのものに興味がある方も確かにいらっしゃいますが、そういうかたがたを除いては
より安いものでも構わないのです。ういたその分でCDをより多く買ったほうがよいでしょう。

事実、私が先日5000円で購入したサブウーハーシステムは、
昔購入した音響メーカーの10万以上するスピーカーよりもいい音と感じたくらいです。

今までは技術を追求することが、良い音につながり、それが諸費者の感動に繋がった、また
メカニカルな部分を好むユーザーをも同時に満足させることができたのですが、
ある点を境に音楽志向のユーザーはメカニカルな部分から離れてしまったのだと思います。
つまり、メカニカルな技術の追求は購入者の感動、情動に訴える限界があるということでは
ないかと思いました。

良い物、男の小物と言われる、鞄、財布、など、そのこだわりが、職人が作った名品、
いかに技術が優れているかという点だけをクローズアップしたとしても、
どれだけ消費者の皆様が情動を動かすか、考えさせられた記事でした。

                                                  2002/11/01
関連商品
サンワサプライ MM-SPSW6 マルチメディアスピーカー
高級オーディオではありませんが、中々の低音サブウーハーシステム
ショップ紹介(小)2
実音じ近づける、それがオーディオマニアの生きがい。

音はそこそこであればいい、沢山音楽を聴きたい。

そういう方はsony music storeにてget
こんなに小さな音響機器、ipod shuffle

アップルストア


男の小物こだわる男のシャレmono.com


こだわる男のシャレmono.comホームページ
Copyright (c). 2001. syare-mono.com. All Rights Reserved
.
掲載の文章・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁止されています。